
11月下旬、Panasonic「DIGA」から、Ultra HD Blu-ray対応モデルが発売される。「DMR-UBZ2020」「DMR-UBZ1020」の2機種で、価格はオープン。HDR非対応テレビでも「Ultra HDブルーレイ」のHDR映像をダイナミックレンジ変換し、予想価格も10万円を切る感じで、注目ですね。
Ultra HD Blu-rayは、遂に普及?
2016年10月現在、Ultra HD Blu-rayが視聴記できる機器は、Panasonicの3機種のみです。SONYからは、海外では2017年の春には発売すると発表しているものの、日本での発表は未定。この状況の中、11月末にPanasonic「DIGA」から2機種追加となります。
では、11月発売予定の「DIGA」4Kブルーレイこと、Ultra HD Blu-ray対応モデルについてみていきます。
実売価格予想は?
『DMR-UBZ2020』
2TB HDD/3チューナー/Ultra HD Blu-ray対応
予想価格:10万円前後+税
『DMR-UBZ1020』
1TB HDD/3チューナー/Ultra HD Blu-ray対応
予想価格:9万円前後+税
これまでHDD付きのモデルは、Panasonic DIGA 「DMR-UBZ1」のみで、実売25万円位でした。ようやく手の届くモデルが発売され、普及するのかな?という印象です。
いつもそうですが、新しいものを購入するとき、これまでのものや自分が持っているものと比べてどうかな?と考えたり迷ったりしますよね?今、従来のBlu-rayを持っている方にとって、そもそも(4K Blu-rayこと)Ultra HD Blu-rayってどうなんだろう?と考えてみました。
Ultra HD Blu-rayって綺麗なの?
もしすでに4Kテレビを持っていたら、ひかりTVをはじめ、Netflixやスカパー!4Kを見ている方も多いと思います。そんな方も、これまでのHD放送と比べると、物凄く綺麗でびっくりすると思いますが、実は、Ultra HD Blu-rayでは、それを上回る画質で視聴できるんです。
なぜ、Ultra HD Blu-rayを上回る画質で視聴可能なのか?
それは、映像の最大ビットレートの違いにあります。インターネットの回線やスカパー!4Kなどは、映像を圧縮しています。数値で言うなら約20Mbps~30Mbps程度の圧縮です。しかし、Ultra HD Blu-rayには、最大で100Mbpsの転送能力があるのです。
最新の高効率動画圧縮技術HEVC(H.265)による最大100Mbpsの映像信号に対応。従来のブルーレイディスク (MPEG-4・AVC(H.264)、最大40Mbps)を大幅に超える圧縮効率と高ビットレートにより、4K/60p、HDR、BT.2020などによる高品位な映像を余すところなく再現します。
実際には、100Mbpsは使っていないものの、容量の差は歴然です。Ultra HD Blu-rayは、圧縮を抑え、高画質な映像を記録しているため綺麗なのです。結果として、ノイズが少なかったり、滑らかに見えたりすることになるのです。と、こう考えるとお気に入りのコンテンツは買って見てもいいかなと思います。
で、話は戻りますが、これから発売の2機種ってどうなの?
「DMR-UBZ2020」「DMR-UBZ1020」
この2機種は、基本的にほとんど同じで、「DMR-UBZ2020」のHDDが3TB、「DMR-UBZ1020」が2TBということのようです。
- チューナー数は、地上デジタルチューナー3基、BS/110度CSチューナー3基。
- 「Ultra HD Blu-ray」が再生可能。
- HDR非対応テレビでも「Ultra HD Blu-ray」のHDR映像を高画質で楽しめるダイナミックレンジ変換に対応。
新しい機能は、サウンド機能の強化とミュージックサーバー機能のようですね。
「ULTRAHD PREMIUM」認定か?否か?
4K Blu-rayこと、Ultra HD Blu-ray対応機器を買うにあたっては、下のロゴが付いているか、いないか見てください。

このロゴ見たことありますか?
「UHD Alliance」という団体が、4K/HDRを視聴するために十分なスペックを満たしていると認定した機器に付けられるロゴで「ULTRAHD PREMIUM」といいます。これがついている機器ならお墨付きを貰ったことになります。
実際、この「DMR-UBZ2020」「DMR-UBZ1020」は、どうなのか?というと、しっかり「ULTRAHD PREMIUM」に認定されています。
これまで発売されたモデルも、すべて認定されているので、もしも値段が安くなるならば、「DMR-UBZ2020」「DMR-UBZ1020」も、十分お勧めということになります。
また、これまで発売された対応機器は、設定が簡単な様で、けっこう面倒でした。しかし、今回発売する「DMR-UBZ2020」「DMR-UBZ1020」の2機種とも、設定は簡単なんです。
たった2ステップで、初期設定完了!

初期設定手順を大幅に自動化し、合計2ステップに集約。これまで8ステップあったものを2ステップにしてるそうです。
さらにテレビが、ビエラ※1なら、HDMIケーブルで接続、かつ有線LANでインターネット接続していると、自動で初期設定が完了します。
注意点というなら、無線の設定も可能ですが、速度が安定しなかったので有線で繋ぎました。LANケーブルも用意しましょう。
背面端子

どちらも、アナログ映像出力端子がありません。よって、HDMI端子のないテレビでは使えません。
HDMIが2系統ありますが、1系統はAudio用の出力端子です。この機器の特徴とも言える映像と音声のHDMIを分離して出力することが可能です。
「DMR-UBZ2020」「DMR-UBZ1020」って何ができるの?
ハイレゾ音源を楽しむ
ハイレゾ対応オーディオ機器につなげば、内蔵ハードディスクに保存したハイレゾ音源やCD音源などの音楽ファイルをディーガで直接再生可能。
DIGAで視聴している放送番組や、ディーガに保存しているCD音源や録画番組、ブルーレイディスク/DVD/CDの音声を、「ハイレゾリマスター」機能でハイレゾ相当にアップコンバートし、音楽だけでなく、テレビ番組や映画もより高音質で楽しめます。
DIGAをミュージックサーバーとして使う
DIGAの内HDDに、CD音源ファイルを保存できます。保存した音楽ファイルは、「ハイレゾリマスター」機能により、さらに高音質で楽しめます。
1TB容量のハードディスクなら、CD約1,100枚分の音楽を保存可能。
また、楽曲を取り込む際に、タイトルやアーティスト情報、アルバムジャケット画像も自動で一緒に保存し、探すのも便利です。
専用アプリ(無料)を使用して、ディーガに保存した音楽ファイルを、スマートフォンで選曲・再生できます。iOS8以降、Android™4.1以降に対応しています。
ネットサービスにも対応
また、これまでの機器と同様、NetflixやYouTubeなどのネットサービスにも対応しています。
「DMR-UBZ2020」「DMR-UBZ1020」には、すでにアプリが入っており、4Kコンテンツなら、Netflix、Amazonビデオ、Youtube、アクトビラに対応しています。

このように、Ultra HD Blu-rayの再生だけでなく、様々なネットサービスも楽しめます。
お値段次第ですが、この2機種はこの冬の注目モデルとなりそうです。


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